現在の円形分水の完成は1934年(昭和9年)とある。これによって、やっと水争いが解消されたようだ
鋁窗維修。
「円形分水のできるまでは、3線の幹線水路に導入される水の分配で、互いに反目し合い、組合員が騒動を起し、連日のように水争いが繰り返された」と、傍らの案内板に記されている。
「水は農民の魂なり」とも大書されている。この地域に、幾代にもわたって伝えられてきた言葉なのかもしれない
鋁窗。
いま魂の水は、四方に溢れんばかりに流れ出ている。
この円形分水の形も美しい。
山懐に置かれた、動かない水車のようだ。水車は動かないが、水が激しく回転している。
水を農民の魂として争い続けた、この土地で暮らす人たちが残した、熱い魂の勢いにも感じられる。
いまは人影もない、争いもない、静かな山里だ
搬屋。
この水を守り、田を守る人たちは、この土地に今も暮らしているのだろうか。
流れ出る水のほかには、動くものも聞こえるものも、何もない。